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歯科衛生士国家試験の難易度は?合格率・合格点・試験科目と勉強法を解説
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「国家試験って難しそう」「勉強が久しぶりだけど受かるかな」。歯科衛生士を目指そうと考えたとき、多くの人が最初に気になるのが国家試験です。
結論から言うと、歯科衛生士の国家試験は毎年9割以上が合格している試験です。ただし出題範囲は広く、6割以上の得点が必要です。合否を分けるのは、特別な才能ではなく3年間の積み重ねです。
このコラムでは、試験の基本と合格率、「難しい」と言われる理由、合格するための勉強の進め方をまとめました。
目次
歯科衛生士の国家試験とは
歯科衛生士国家試験は、歯科衛生士法にもとづいて厚生労働大臣が行う国家試験です。試験の実施は、一般財団法人 歯科医療振興財団が担当しています。試験は年に1回、3月上旬に行われます。
| 試験日 | 年1回・3月上旬(第36回は2027年3月7日(日)) |
|---|---|
| 受験資格 | 国が指定する歯科衛生士学校・養成所を卒業した人(卒業見込みを含む) |
| 試験地 | 北海道・宮城・東京・新潟・愛知・大阪・広島・香川・福岡・沖縄の10か所 |
| 問題数・配点 | 220問・1問1点(220点満点) |
| 合格基準 | 132点以上(第35回) |
| 合格発表 | 3月下旬 |
| 受験手数料 | 14,300円 |
出典:厚生労働省「歯科衛生士国家試験の施行」「第35回歯科衛生士国家試験の合格発表について」
受験資格のとおり、国家試験は養成校で3年以上学んだ人だけが受けられます。独学や通信教育だけでは受験できません(詳しくはコラム「歯科衛生士は通信で取れる?」)。
合格率は毎年9割以上
-
合格率
94.5%
第35回(2026年3月)
-
合格者数
7,452人
受験者7,882人
-
合格ライン
132点
220点満点の6割
2026年3月の第35回試験は、受験者7,882人のうち7,452人が合格し、合格率は94.5%でした。過去5回を見ても、合格率は91〜96%で安定しています。
記録が公開されている2005年の第14回までさかのぼっても、合格率が9割を下回った年は一度もありません。高い水準で安定している試験です。
難易度は?合格率が高いのに「難しい」と言われる理由
合格率だけを見ると「簡単な試験」に思えるかもしれません。でも、受験しているのは養成校で3年間学び、卒業を認められた人たちです。そのうえで、次のような点が「難しい」と言われる理由です。
- 出題範囲が広い:体のしくみから、歯科の病気と治療、予防の技術、保健指導、法律や制度まで、3年間で学ぶ内容のほぼすべてが出題されます。
- 6割以上の得点が必要:第35回の合格基準は220点中132点でした。苦手な分野を残したままだと、合格ラインに届きにくくなります。
- チャンスは年に1回:不合格になると、次に受けられるのは1年後。歯科衛生士として働き始めるのも1年遅れます。
- 実習の時期と重なる:3年次は臨床・臨地実習と試験勉強が並行するため、時間のやりくりが大切になります。
逆に言えば、授業をきちんと理解し、計画的に復習を続ければ、十分に合格を目指せる試験です。「一夜漬け」が通用しない代わりに、毎日の積み重ねがそのまま結果につながります。
試験科目と出題の範囲
試験科目は、厚生労働省の告示で次の9つと決められています。名前は難しそうですが、どれも養成校の授業で順番に学んでいく内容です。
| 試験科目 | 主な内容 |
|---|---|
| 人体(歯・口腔を除く。)の構造と機能 | 骨・筋肉・臓器など、体のつくりと働き |
| 歯・口腔の構造と機能 | 歯や口の中のつくりと働き |
| 疾病の成り立ち及び回復過程の促進 | 病気が起こるしくみ、感染と予防、薬の基礎 |
| 歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み | 地域の歯科保健、医療や福祉の法律・制度 |
| 歯科衛生士概論 | 歯科衛生士の役割と責任、医療人としての倫理 |
| 臨床歯科医学 | むし歯・歯周病などの病気と、その治療 |
| 歯科予防処置論仕事の柱 | 歯石の除去やフッ化物の塗布など、病気を防ぐ技術 |
| 歯科保健指導論仕事の柱 | 歯みがきや食生活など、口の健康を守るための指導 |
| 歯科診療補助論仕事の柱 | 歯科医師の治療のサポート、器具や材料の扱い |
後半の3科目は、歯科衛生士の3つの仕事(歯科予防処置・歯科保健指導・歯科診療補助)そのものです。実習で体験したことが、そのまま試験の得点につながります。仕事の内容は、コラム「歯科衛生士とは?仕事内容・なるには・年収」で詳しく紹介しています。
合格するための3年間の勉強の進め方
国家試験の対策は、3年生になってから始めるものではありません。3年間の流れの中で、少しずつ「試験に出る力」を積み上げていきます。
基礎 1年次
土台をつくる
体のしくみや歯・口の構造など、すべての科目の土台になる基礎を学びます。ここで覚えた用語が、2年次以降の理解の速さを左右します。
実習 2年次
知識と技術を結びつける
専門科目と学内・学外の実習で、教科書の知識を実際の処置と結びつけます。模擬試験も始まり、自分の得意・不得意が見えてきます。
復習 3年次
苦手をつぶす
臨床・臨地実習と並行して、過去問題と模擬試験で総復習します。苦手な分野を重点的に繰り返し、合格ラインを安定して超える力をつけます。
本番 3月
国家試験を受ける
3年間の学びを力に変えて、本番に挑みます。合格後に免許を申請・登録すると、歯科衛生士として働けます。
合格に近づく勉強のコツ
- その日のうちに復習する:授業で習ったことを、その日のうちに見直すだけで記憶の残り方が変わります。3年分の内容を最後にまとめて覚えるのは大変です。
- 過去問は年度を変えて解く:同じ年の問題ばかり繰り返すと、答えの番号を覚えてしまいがちです。いろいろな年度の問題を解き、「なぜその答えになるのか」まで確認します。
- 模擬試験は解き直しが本番:点数よりも、間違えた問題の見直しが大切です。間違えた理由をノートに残すと、自分だけの苦手ノートになります。
- スキマ時間を使う:通学の電車や家事の合間など、5分・10分の時間に一問一答や用語の確認をすると、まとまった時間が取れない日も勉強を続けられます。
- 一人で抱え込まない:わからないところは早めに先生に聞き、クラスメイトと問題を出し合うのもおすすめです。
医学アカデミーの国家試験対策
授業は1日2限なので、毎日の復習や自主学習の時間をしっかり取れます。過去問題を分析したオリジナルドリル、定期的な模擬試験、担任による個別のサポートで、1年次から国家試験合格を目指します。いつでも使える自習室があり、歯科医師の教員から直接学べます。詳しくは「国家試験合格に向けて」をご覧ください。
社会人・ブランクがあっても合格できる?
社会人や子育て中の方からは、「勉強から離れて何年も経っているけれど大丈夫?」という声をよく聞きます。よくある3つの不安について、考え方をまとめました。
勉強が久しぶりで不安…
1年次は基礎から順番に学びます
在校生のほとんどが医療未経験からのスタートです。体のしくみなどの基礎から、順番に積み上げていけます。
働きながらで勉強時間が取れる?
授業は1日2限・通学は週4日
空いた時間を仕事と復習に分けて使えます。毎週月曜はオンライン授業なので、通学時間も減らせます。
若い人より暗記が不利かも…
社会人経験は強みになります
保健指導や患者さんへの対応は、仕事や子育ての経験があるほど場面をイメージしやすい分野です。
大切なのは、年齢よりも「毎日少しずつ続けられる環境」があるかどうかです。働きながら・子育てしながら通う方法は、コラム「30代・40代から歯科衛生士になれる?」でも紹介しています。
よくある質問
Q歯科衛生士の国家試験は何問で、何点取れば合格ですか?
A220問・220点満点で、第35回は132点以上が合格でした。
1問1点で、6割の得点が合格ラインの目安です。合格基準は試験のたびに厚生労働省が発表します。
Q独学で歯科衛生士の国家試験を受けられますか?
A受けられません。
受験できるのは、国が指定する歯科衛生士学校・養成所を卒業した人(卒業見込みの人を含む)です。実習が多いため、通信教育だけで学べる養成校もありません。
Q国家試験に落ちたらどうなりますか?
A翌年以降の試験を受け直せます。
養成校を卒業していれば受験資格はなくなりません。ただし試験は年1回なので、歯科衛生士として働き始めるのが1年遅れます。在学中から計画的に準備することが大切です。
Q国家試験の勉強はいつから始めればいいですか?
A1年次の授業から始まっていると考えてください。
国家試験は3年間で学ぶ内容から幅広く出題されます。本格的な対策は3年次ですが、毎日の授業をその日のうちに復習しておくことが、いちばんの近道です。
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