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歯科衛生士になるには大学・短大・専門学校どれがいい?違いと選び方を比較

学校選び

「歯科衛生士になりたいけれど、大学と専門学校のどっちがいいの?」「短大とは何が違うの?」。進路を考え始めると、まずここで迷う人が多いはずです。

先に結論をお伝えすると、どの学校を卒業しても、受ける国家試験も取れる資格も同じです。違うのは、年数・学費・学び方・卒業後の選択肢。「何を優先したいか」で向いている学校が変わります。

このコラムでは、3つの学校の違いを比較表でまとめ、自分に合った学校を選ぶためのポイントを紹介します。

目次
  1. 歯科衛生士になる3つのルート
  2. 大学・短大・専門学校の違いを比較
  3. 大学・短大・専門学校それぞれの特徴
  4. 学費は総額と支援制度で比べる
  5. 卒業後に違いはある?
  6. 自分に合う学校の選び方
  7. よくある質問

歯科衛生士になる3つのルート

机と椅子が並ぶ明るい教室

歯科衛生士になるには、国が指定する歯科衛生士の養成校で学んで卒業し、歯科衛生士国家試験に合格する必要があります。養成校には大学(4年制)・短期大学(3年制)・専門学校(3年制)の3種類があります。

  • 大学

    14校

    4年制

  • 短期大学

    17校

    3年制

  • 専門学校など

    159校

    3年制

全国歯科衛生士教育協議会の養成校一覧(2026年11月時点)に載っている190校のうち、約8割が専門学校などです。4年制の大学は14校です。

国の基準(歯科衛生士学校養成所指定規則)で、どの養成校も修業年限は3年以上、学ぶ内容は93単位以上(うち臨地実習20単位以上)と決められています。つまり、どの学校を選んでも、歯科衛生士として必要な内容は同じ基準で学びます。

出典:e-Gov法令検索「歯科衛生士学校養成所指定規則」、全国歯科衛生士教育協議会「養成校一覧」(2026年11月5日に確認。専門学校などには「大学校」などの名前の専修学校・各種学校を含む)

国家試験の内容や合格率は、コラム「歯科衛生士国家試験の難易度は?」で紹介しています。

大学・短大・専門学校の違いを比較

大学 短期大学 専門学校
年数 4年 3年 3年
卒業時の学位・称号 学士 短期大学士 専門士(条件を満たす学科)
学び方 一般教養や研究も含めて幅広く 教養と専門をバランスよく 現場で使う知識と技術に集中
時間割 日中が中心 日中が中心 2部制や週4日通学など学校により選べる
入試 一般選抜(学力試験)のほか推薦・総合型選抜も 推薦・総合型選抜が中心の学校が多い 面接・書類中心の総合型選抜(AO入試)が多い
働き始める時期 最短22歳 最短21歳 最短21歳

※学校によって異なります。年齢は高校を卒業してすぐに入学した場合です。

大学・短大・専門学校それぞれの特徴

教室で講義を受ける学生たち

大学:研究や教育の道も選べる

4年間かけて、歯科衛生士の専門科目に加えて一般教養や研究の方法も学びます。卒業研究に取り組む大学も多く、卒業すると「学士」の学位を取れます。

  • 向いている人:研究職や養成校の教員、行政で働くことに興味がある人、大学院に進みたい人
  • 気をつけたいこと:専門学校より1年長く通うので、学費と生活費が1年分多くかかり、働き始めるのも1年遅くなります。全国に14校と少なく、通える範囲に大学がないこともあります。

短期大学:3年で学位も取れる

専門学校と同じ3年間で、教養科目と専門科目をバランスよく学びます。卒業すると「短期大学士」の学位を取れます。

  • 向いている人:3年で働き始めたい、そのうえで学位も取っておきたい人
  • 気をつけたいこと:全国に17校と少なく、地域によっては選択肢がかぎられます。

専門学校:現場で使う力に集中して学べる

歯科衛生士として働くために必要な知識と技術に絞って、3年間で集中して学びます。養成校の多くは専門学校なので、通える範囲で選びやすいのも特徴です。

  • 向いている人:早く現場で働きたい人、実習をたくさん積みたい人、仕事や家庭と両立しながら通いたい人
  • 気をつけたいこと:授業時間や設備、国家試験対策は学校によって差があります。オープンキャンパスで実際に見て比べることが大切です。

医学アカデミーの場合

医学アカデミー歯科衛生士学科は、埼玉県川越市にある3年制の専門学校です。午前部(9:10〜12:20)と午後部(14:20〜17:30)から選べて、授業は1日2限・通学は週4日。3年間の授業時間は2,580時間で、卒業すると専門士の称号と国家試験の受験資格が得られます。詳しくは「数字で見る医学アカデミー」をご覧ください。

学費は総額と支援制度で比べる

学費は、学校の種類よりも学校ごとの差が大きい項目です。比べるときは、1年あたりの金額ではなく、卒業までの総額で見るのがポイントです。

国立大学(標準額) 入学料282,000円+授業料535,800円×4年=約243万円
医学アカデミー(専門学校) 3年間で244万円(入学金19万円を含む)

※国立大学は「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」の標準額。実際の額は大学ごとに決まります。私立大学・短大・専門学校の学費は学校ごとに大きく違うため、各校の募集要項で確かめてください。どちらも教科書代・実習費などの諸経費は別にかかります。

また、4年制の大学は在学期間が1年長いぶん、生活費も1年分多くかかり、働き始めるのも1年遅くなります。学費だけでなく、何年で働き始められるかもあわせて考えておくと、比べやすくなります。

国の「高等教育の修学支援新制度」は、対象として認められた学校であれば、大学・短大・専門学校のどれでも使えます。医学アカデミーも対象校です。学費の内訳と支援制度は「学費・納入金」と「学費サポート」で紹介しています。

卒業後に違いはある?

歯科衛生士の仕事内容は、国家資格で決まっています。どの学校を卒業しても、歯科医院で行う仕事は同じです。違いが出るのは、次のような場面です。

  • 給料:給料は地域や勤務先によって違い、学校の種類だけで決まるものではありません。歯科医院で働くなら、1年早く現場に出て経験を積めるのも専門学校の強みです。
  • 研究・教育の道:大学院への進学や研究職、養成校の教員などを目指すなら、大学で学士を取っておくと選択肢が広がります。
  • あとから学び直す道:専門学校を卒業したあとでも、条件を満たす課程を修了していれば大学に編入学できます。働きながら学位を取る人もいます。

歯科衛生士の働く場所や年収は、コラム「歯科衛生士とは?仕事内容・なるには・年収」で紹介しています。

自分に合う学校の選び方

オープンキャンパスで実習室の説明を聞く参加者

迷ったときは、次の順番で考えてみてください。

目標 STEP1

卒業後にどうなりたいか

歯科医院で早く働きたいのか、研究や教育の道も考えたいのか。将来のイメージで、大学か、短大・専門学校かの方向が決まります。

通学 STEP2

3年間(4年間)通い続けられるか

通学時間、授業の時間帯、アルバイトや家庭との両立を考えます。午前・午後を選べる学校なら、空いた時間を使いやすくなります。

お金 STEP3

卒業までの総額と支援制度

学費と諸経費の総額、使える奨学金や支援制度を確かめます。分割で払えるかどうかも学校によって違います。

見学 STEP4

オープンキャンパスで比べる

実習室の設備、先生や在校生の雰囲気、国家試験対策の進め方は、行ってみないとわかりません。2〜3校を見比べると違いがはっきりします。

埼玉で学校を探している方は、コラム「埼玉で歯科衛生士を目指すなら」もあわせてご覧ください。社会人の方は「社会人の方へ」で、働きながら通う方法を紹介しています。

よくある質問

Q大学・短大・専門学校で、取れる資格に違いはありますか?

Aありません。どの学校を卒業しても受けるのは同じ歯科衛生士国家試験で、合格すれば同じ免許を取れます。

違うのは、卒業したときにもらえる学位や称号です。大学は「学士」、短大は「短期大学士」、専門学校は「専門士」(修業年限などの条件を満たす学科の場合)になります。

Q大学卒のほうが就職や給料で有利ですか?

A歯科医院の仕事内容は資格で決まるので、学校の種類で仕事が変わることはありません。

給料は地域や勤務先によって違い、学校の種類だけで決まるものではありません。歯科医院で働くことが目標なら、専門学校で3年で資格を取り、1年早く働き始めて経験を積むのも近道です。研究職や養成校の教員、大学院への進学を考えるなら、大学で学士を取っておくと道が広がります。

Q専門学校を卒業してから大学に進むことはできますか?

Aできます。条件を満たす専門学校の課程を修了した人は、大学に編入学できます。

学校教育法で、専修学校の専門課程(修業年限2年以上などの条件を満たすもの)を修了した人は大学に編入学できると定められています。受け入れの有無や条件は大学ごとに違うので、志望する大学の募集要項で確かめてください。

Q社会人や働きながら通うなら、どの学校が向いていますか?

A時間割を選べる専門学校が通いやすい傾向があります。

大学・短大は日中に授業がある学校がほとんどです。専門学校には、午前と午後のどちらかに通う2部制や、週4日通学などの学校もあり、仕事や家庭と両立しやすくなっています。

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